漢文学習のStep0-1

階段を昇る~漢文学習のStep~
mf309(変換後) 
0 漢文学習総論
1 古典における用言の活用と助動詞の主要な意味を確認する。
2 句法の全範囲を網羅する。
3 ドリル形式の問題集で2の定着を図る。
4 読解演習と傾向対策へ。
ここで紹介するのは、Step0とStep1です。

Step0 漢文学習総論
■ 漢文学習について
漢文の学習は、非常に底が浅いものです。
上記Step3までの学習で(現代文の学力が平均以上あれば)、センター試験で40点は得点できます。
また、1日1時間程度時間が取れれば、Step3までは1ヶ月足らずで辿り着くことができるはずです。学校の授業をそれなりに真面目に聞いていれば、もっと早く到達可能でしょう。
以上のように、漢文は「やればすぐ伸びる」、「おいしい」科目、ということができます。
■ 漢文学習の注意点
極めて易しい漢文という科目ですが、センター試験で9割程度安定して取るためには、論理関係の把握という現代文の力がある程度要求されます。
漢文の設問は、語彙や句法の知識を問う基礎的な問題と、それ以外の本文からの読み取りをさせる問題に大きく分けることができます。
後者で頻出なのが、「対句」という装置を利用した設問の作成です。ここでは、現代文学習で培った論理関係の把握の力が問われます。ただし、同じセンター試験のレベルで言えば、文と文との関係を掴む力の基準は、センター現代文で要求されている基準より遥かに漢文の基準の方が低いです。単純に漢文で高得点を取りたいだけであれば、そこまで心配する必要はないかもしれません。
しかし、漢文の基礎知識以外の問題、つまり本文からの読み取りの問題で毎回毎回躓くようであれば、現代文学習の欠陥を疑い、学習指針とすべきでしょう。
1 古典における用言の活用と助動詞の主要な意味を確認する。
■ 対象者
多くの人は、この段階を省略してよいはずです。
学校の古典の授業を真面目に受講し、出される課題をその都度しっかりとやっていればStep2から始めてしまって一向に構いません。
しかし、次のような症状を持つ人は、必ずこの段階から始めてください。
・漢文の書き下し文の読み方を間違える。
・古典における助動詞(例えば、「む」、「じ」、「べし」、「らむ」)を言われても、すぐにひとつの意味も出ない助動詞がある。
・未然形や連用形、連体形等の活用形の使い分けがわからない。
・古典の文法問題に強い苦手意識がある。
・漢文句法の参考書の解説が理解できない。
このような人は、端的に高校古典の学習に致命的な欠陥があります。
このまま漢文の学習をしても伸びませんし、辛い道のりとなるでしょう。
一方で、この段階をクリアすれば、漢文学習が楽になるだけでなく、古典文法習得の際にも躓きが最小となります。ぜひ以上のような症状を持つ人はこの段階から始めてみてください。
■ 到達目標
1 動詞の活用形が判別できる。
2 助動詞の主要な意味がわかる。
■ 期間
1日1時間程度の学習で、2週間。復習込み。
■ 教材
A)『
高校入試合格へのベストアプローチ古文
B)『
望月光の超基礎がため古文教室 古典文法編
■ 教材の選定について
通常の受験生はB)から学習を始めてください。
一方、中学時代から古典に苦手意識があり、高校でそれが改善されなかった場合は、A)から利用します。「本当に自分は古典ができない!」と思う人は、A)から始めることをお勧めします。時間もさほど変わりません。
過去の僕の生徒は、当時本当に古典が苦手でしたが、A)から始め、古典を得意科目にした上で早稲田大学に合格しています。焦ってはいけません。このブログやTwitterで繰り返し述べていることですが、間に合うかどうかよりも、「自分の実力に合っているか」を優先して教材を選択しましょう。
古典文法の教材は確かに他にもあります。
しかし、この段階は、「漢文学習のStep1」です。
不必要な情報は受験生を却って混乱させるだけです。量を絞り、教科書ライクでないこれらの本が、この段階を学習する受験生には適しています。古典文法学習において定評のある『
富井の古典文法をはじめからていねいに』をここで紹介していないのは、そういった理由によります。
■ 学習方法
この段階では、細かい方法論は必要ありません。
最初から最後まで読んでください。
そのとき、注意すべきことは、次の2点。
1) 活用の使い分けは何で行われているのか、考える。
2) 助動詞の主要な意味はこの場で覚える。
この2点に留意しながら、2週間で2-3回程度読みましょう。
達成目標がクリアできたら、次のStepへ。
いよいよ、漢文学習の本質となる、句法の学習に入ります。

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